採掘場からオーナー宅へ帰宅。
実は、パイリンにお店を持っているそうなのですが、そこに置いてあるよりも質の良い石を見せてくれるとのこと。
お気遣いとてもありがたいのですが…1個50万とか言われたらどうしようーー!!
若干ドキドキしていると、部屋の奥からルースをいくつか持ってきてくれました。
そして、あっとうまにテーブルの上が取引所に。
この黒い機械は、「カラット」を測定するもの。
よく、ダイヤモンドを買うときに耳にすると思いますが、「カラット(ct)」とは、宝石の質量を表す単位で、1ct=200mg(0.2g)とされています。
まずは、カラーサファイヤから拝見。
サファイヤといえば、ブルーカラーが有名ですが無色から緑、黄色、オレンジ、紫、ピンク…etcと、ほとんどの色を持っているのが特徴の宝石。
色ごとに、イエローサファイヤ、ピンクサファイヤというような名称があるものの、一般的に青色以外の総称として「ファンシーサファイヤ」と呼ばれています。
そして王道のブルーサファイヤ。粒ぞろいでめちゃ綺麗!!
「でも、やっぱり、、、お高いんでしょう〜??」と聞くと、
「もっといいのがある。」
と若干質問とは違うお返事が…w
出てきたのは、ずらりと並んだサファイヤのルースケース。
ネックレスやブレスレットなど並べて仕立てるようなデザインのジュエリーは、隣同士の色に差が出ないようにするため、たくさんの石の中から似た色を探します。
ただでさえ貴重なサファイヤで、このサイズ。
同じ色味を探すのは本当に大変で、これだけ揃っているものは素晴らしい。
「まとめ買いなら今回はお安くしますよ!!」
と言われたけれど、私がつくるジュエリーのデザインにはちょっと不向き。。。
いつかはこんな素敵な石をずらっと並べた、コスチュームジュエリーも作ってみたいけれど…
今回は見送りです。
続いて見せてもらったのが、ジルコン。
実はカンボジアのラタナキリはジルコンの産地として有名。ここで採掘されるジルコニアは、「ラタナキリブルー」と名前がつくほど。
ジルコンとは、それはそれは美しい輝きの宝石で、かつてダイヤモンドの代用品として扱われていたそうな。
「次に来るときは、ジルコン探しの旅だな。」と心に決めたのでした。
あれこれ見せてもらったけどやっぱり気になるのはルビー。
いよいよルビーを拝見させていただきます!!
オーナーが机の上にザラッとルースを広げてくれました。
「ひゃぁ〜…」
思わずため息交じりの感嘆。
研磨したままの状態なのでサイズ、形、色が混在していますが、どれも美しい。
これは非加熱ルビーなので色も天然そのもの。
続いて加熱ルビー。
ルビーは熱処理を施すと色が良くなり、ルビー特有の赤味がグッと深くなります。
先ほどの写真と比べてみると、若干赤みが強いのがわかります。
いろんな石を見せてもらいましたが、結局このルビー達を買うことにしました。
非加熱と加熱、両方GET!!
これからルビーを見るたび、あの大きなため池や、土を担ぐおじさんの笑顔、そして研磨工場のママさん、親切なオーナーさんの顔を、思い出すんだろうなぁ。
私は一人で “ものづくり” をしてるんじゃないんだ。
こうしてたくさんの人に支えられていることを、きちんと心に留めなくちゃ。。。
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