コロナ禍になってから、自宅にいることが増え
今までと違う生活スタイルになりました。
イベント出店や個展もやりたいと思いながらも
世の中の状況次第では来週の予定が立てられない、
そんな日々が続いています。
でも、自宅にいるのは悪いことばかりではありません。
先日のワークショップもそうですが、さまざまな事がリモートで行える世の中にもなっています。
悶々とした日々を打開すべく、この機会にちょっとお勉強をしてみようと思いました。
以前宝石鑑別の学校に通ってみたいと思った事があり、
いくつか調べてみたのですが、とにかく学費が高い!!
高いのにはもちろん訳があって、
宝石鑑別士としての資格取得のため
学費の他に鑑別に必要なサンプルやラボの使用料などなど
一般の専門学校に通うのとほぼ同じくらいの金額が必要になります。
さすがに専門学校に通うような金額をサクッと払えるわけもないので、
宝石に関する事は、ジュエラー仲間から情報収集をしたり、
宝石商の方にお話を伺ったりして現場でさまざまなことを教えてもらってきました。
でもこのご時世。
今までのように気軽にあちこち顔出して
ワイワイおしゃべりしながら情報収集するわけにもいかず
どうしたものかと考えていたのでした。
そこでふと思い出したのが、
バンコクにある宝石鑑別スクール。
3年前にカンボジアからタイに行った時に
こちらの鑑別スクールに行ってみようと思っていたのですが
滞在日数が足りず見送ったのです。
以前不定期でオンライン授業をやっているという
DMを受け取ったことがあったのでWEBサイトを確認してみると、
ちょうどその宝石鑑別クラスの授業が開催されていました。
私は宝石鑑別士になりたいわけではないけれど
鑑別はどういったものかの知識を身につけたかったので
ちょうど良い塩梅のスクール。
お値段もリーズナブルで、これなら頑張れそう。
受講期間は3ヶ月。
なかなか長いけれど、逆にたった3ヶ月で多くのことを学べると思えば
すごく効率的でもあります。
いままでZOOMで友人と話をしたことはあったけれど
講義として利用したことがなく、どんな風に授業が進んでいくのか
ドキドキしながら参加。
画面を開くと、ホワイトボードの前に先生が座っていて
参加者の生徒さんか小さなワイプで確認できます。
顔出ししている人もいれば、カメラオフの方も。
授業の最初と最後には質問タイムがあり
発言する場もしっかりありました。
この授業の面白いところは、
参加者の年齢層や業種もバラバラなので、
自分が思い付かないような質問をしてくださるということ。
これはすごく勉強になりました。
肝心の授業内容はというと…
鑑別学校で習う様な内容を、3ヶ月にギュッと凝縮しているため
とにかく盛りだくさん!!
リモートのため、実技がないのが残念ですが
知識としては十分すぎる内容で、
毎回授業の後は頭パンパン状態でした。
でも、PDFで届く教科書(100ページ以上!)に
必要な事はしっかりまとめられていることと
授業の動画は1週間保管され、見直すことが出来るので
あとでしっかり復習することができました。
また、宝石の集散地である
バンコクのリアルな現状を聞くことができるのも
この授業の面白いところ。
いくら本を読んでも、リアルタイムの話は聞くことができないので
とても貴重な情報です。
授業は1時間30ですが、質問タイム含めると毎回2時間ほど。
1回目の授業が終わる頃には
リモート(しかも海外!)だということを忘れてかけるくらい
スムーズな講義でした。
講座は、初級、中級、上級とあったのですが
正直最後の上級クラスになると、内容もかなり専門的になってきて予習復習も大変!
しかし、明らかに3ヶ月前とは違う自分がいました。
何が一番違うって?
むかーし買った宝石の専門書が読めるようになった事!!
以前は「宝石のいわれ」とか「宝石の歴史」的な部分をメインに読んでいたけれど
今は鉱物的な情報に関してもしっかり読めるようになったのです。
↓これの意味がわかるようになった!!
そして何より、宝石の性格を知る事で
いままで使ったことのないルースも仕立ててみたいと強く思うようになりました。
これからの作品の幅も広がっていく事間違いなしです。
たくさんの書籍を読み込めば、身に付く知識ではあるけれど
学校に通う事で、集中して学習することができたのは本当に良かったと思います。
また、学習仲間もできて、新しい形で人脈が広がっていくというのも面白い経験でした。
いつの日か、世の中が落ち着いたら
バンコクへ足を運んで、先生にお礼ができれば嬉しいです。
3ヶ月間、どうもありがとうございました。