サファイア
意味(宝石言葉):慈愛、誠実、徳望
サファイアについて
サファイアは、ルビーと同じ「コランダム」。
「コランダム」は不純物の違いによって色が変化し、赤色はルビー、その他の色はすべてサファイアに分けられます。
しかしサファイアは色の種類も多い為、主に青色のものを“サファイア”といい、それ以外はイエローサファイア、ホワイトサファイアというように “ 色名+サファイア ” の名前が付けられ一括してファンシーサファイアと呼ばれています。
また、ピンク色からオレンジ色の色味を持つサファイアは“パパラッチャ”と呼ばれ、非常に珍しいもので、ファンシーサファイアとは別に独立した名前が付けられています。
神秘的な青色のサファイアは、中世時代に「天国の静穏のシンボル」として身に着けた人に平和と親愛感をもたらし、邪悪や不純な考えから身を守ると信じられてきました。のちに神聖な石とみなされ、12世紀以降はキリスト教聖職者のリングに選ばれてきたそう。
サファイアの中でも、最も尊ばれる色はカシミール産に多い “コーン・フラワー(corn flower) ”=“矢車草花の色”です。続いてイギリス王室の公式カラーでもある、濃厚な“ロイヤル・ブルー”。これはミャンマーで産サファイアの特徴でもあります。他にもタイ、オーストリア、ナイジェリア、カンボジア、ブラジル、ケニア、コロンビアなどでも産出しています。
サファイアの分類
名称 |
サファイア |
英名 |
Sapphire |
和名 |
蒼玉・青玉 |
組成 |
酸化アルミニウム/Al2O3 |
色 |
無色、青色、緑色、黄色、紫色、黄金色、ピンク色、パパラチャ色、褐色 |
光沢 |
ガラス光沢 |
結晶系 |
六方晶系・三方晶系 |
硬度 |
9 |
比重 |
3.99~4.05 |
屈折率 |
1.76~1.77 |